個人でホームページを作ろうと思っているが、どう作っていけばいいのか分からない個人経営者向けに、失敗・後悔しないための最初に検討しておくべきことをまとめました
この記事は友人の質問を一般化して、回答を作りましたが、同じような方にも参考になると思います。
- ①独自ドメインについて
②メールアドレスについて
③セキュリティーについて
④開設・維持にかかるコストについて -
前提として、『レンタルサーバーを契約してワードプレス(圧倒的にシェア1位)でホームページを作る』か、『JIMDOなどの外部サービスを使ってホームページを作るか(プランにより無料・有料)』の、どちらかを選択することになります。選択する基準としては、ホームページの目的や自分でどこまでやれるかによります。
①独自ドメインは、価格の差こそあれ、基本的にどこででも取得できます。
ドメインの種類は、個人的には「.com」よりもコストは2倍ほどかかりますが「.jp」をおすすめします。また、ドメイン名を決める場合には、会社名・ビジネス分野・ブランド・自分の名前など、さまざまな決め方がありますが、短くて覚えやすいドメインがいいと思います。
②レンタルサーバーを契約した場合は所有しているドメインで無制限にメールアドレスを取得できますが、JIMDOなどの外部サービスを使うと使用できるメールアドレスの数が制限されたり追加料金が必要になることがあります。
③ワードプレスの場合は自分でメンテナンスをする必要がありますが定期的に更新しておけば基本的には大丈夫です(ただし放置しているユーザーも多い)。外部サービスの場合は、その事業者がメンテナンスしているので何もする必要はありません。
④ホームページは24時間営業してくれるパートナーであり、経営者の分身、子どもでもあります。コストだけを優先するのではなく、必要なサービスにはコストをかけるという考え方が必要です。ホームページは無形の資産であり、お金を生み出しますので、適切な投資をしましょう。
まず、最初に公開するまでの時間とコスト、次に公開後に更新していくための使い方のスキル習得のための時間とコストを考えて、制作業者に外注したり(外注すればピンキリ10万~80万)、自分で制作したり更新できるスキル習得のための個別サポートをしてもらうことなどを検討しましょう。すなわち、自分で勉強して多くの時間をかけるか(ただし、中途半端になって公開までたどりつけなかったり、クオリティが低かったりすることもある)か、費用をかけて時間を節約するか、ということです。「時間的な学習コスト」と「その分の時間コストを事業に集中すること」のどちらを選ぶかはが経営者自身のコスト比較価値観になります。
ランニングコストとしては、
ワードプレスの場合は、レンタルサーバー費用(エックスサーバーが一番おおススメ)が約1000円/月、ドメイン費用が約1300~3000円/円。
JIMDOの場合は、独自ドメイン使用可能なプロ版が約1000円/月(ドメイン費用は別途)。なお、ブロガーの解説記事などでレンタルサーバー会社や有料テーマなどが紹介されていますが、必ずしもベストの選択ではなく、あくまでもブロガーがアフィリエイトで収入を得ることが前提となって紹介していることがありますので、注意してください。
ワードプレスのテーマでも、有料・無料、海外製・国産があり、また、ブロガー用・アフィリエイター用・コンサルタント専門家用・中小企業用で、微妙に使い分けたほうがいいかもしれません。
【参考】ホームページの外注制作費用の目安(エックスサーバーのHPより引用)
エックスサーバーご契約者様向け 予算・目的に応じた適切なホームページ会社をご紹介
ホームページの価格の目安
ホームページ作成の参考価格です。ご予算内で収める方法などお気軽にご相談ください。名刺代わりに
ページ数:1~3ページ程度
デザイン:テンプレート
想定価格:20~30万円パンフレット代わりに
https://www.xserver.ne.jp/consulting/
ページ数:5~10ページ程度
デザイン:セミオーダー
想定価格:40~70万円
ブランディングサイトとして
ページ数:15~20ページ程度
デザイン:オーダーメイド
想定価格:100~150万円私はワードプレスを使ったホームページ制作をマンツーマンで一緒に作業して作り方を覚えてもらうサポートをしています。
予算的に基本として提案しているのは、
・最初の立ち上げと、ある程度完成するまでのフォローで、30万+消費税10%=33万
・その後の半年ぐらいの継続サポートをプラスするのであれば、半年ぐらいのサポートを含めて、プラス20-30万(税別)
(継続サポートの場合はワードプレスの管理者権限をもらって、直接、修正等の作業もする)
を目安に希望予算とあわせて調整します
※個人で出すには高いかもしれませんが、結果的にはスキルが身につくので格安です(このようなサービスをしている事業者は、コストに見合わないため、あまりいないと思います・)
・そのほかに、完成されているサイトについてはスポットサポートで、3時間5万円(税別)でやっています
ホームページは①最初に公開するまでと②公開した後の維持更新の2つのフェイズで考える
- ホームページは作ったら終わりではありません。継続して更新し、情報発信を続けることで、検索流入が見込め、売り上げにつながります。
- ホームページを外注したけど気に入らず、放置しているという場合もあります。ホームページは、営業のいいなりとならずに、契約前にじっくり検討しましょう。
- 公開した後の更新には、ツールの使い方を覚える必要があります。いわゆる学習コストです。効果的なページを作成したり、使い方を覚えるのに、個別サポートを活用する方法もあります。
- 特に士業等の専門家は、自分で何もかもやりたいという気持ちになるかもしれませんが、初心者の場合は思った以上に時間がかかるうえ、いまいちなホームページになる可能性があるので、必要なコストをかけて、本業に集中しましょう。
ホームページ作成ツールとして、ワードプレスを使うか、JIMDOなどの外部サービスを使うかで大きく2つに分かれる
ワードプレス
- ワードプレスの場合は、自分でサーバーを借りて、ワードプレスをインストールし、ホームページ制作・更新とあわせて、ワードプレスのメンテナンス(システム・テーマ・プラグインの更新)も自分でする必要がある。※メンテナスを5000円~1万円で外注する方法もある
- ワードプレスは高い拡張性があり、さまざまな機能を実装することができる
- ワードプレスは圧倒的なシェア1位
JIMDO(KDDIのサービス)
- JIMDOなどの外部サービスを使う場合は、ツールのメンテナンスはツールの事業者がすることになるので、ツールのセキュリティを気にする必要はない。IDとパスワード管理だけでよい
- 提供された機能しか使えないので、ひととおりは可能であるが、欲しい機能が実装できないこともある
- JIMDO以外にもWIXや独自CMSサービスがあるが、日本ではJIMDOが比較的多い
ホームページの目的を明確に
- 会社やお店の存在を知らせる(頻繁な更新なし)
- 会社やお店の存在を知らせる+記事を更新して情報発信を継続していく
ワードプレスを使う場合は、ワードプレスのメンテナンス(システム・テーマ・プラグインの更新)を定期的にする必要がある(セキュリティ的にも必須)
- ホームページを最初に作ったら、ほとんど更新しない
→ ワードプレスにログインする頻度が少なくメンテナンスが面倒になり放置しがちなのでセキュリティ的に問題になる
→ JIMDOなど、ワードプレス以外の選択肢を視野に入れる - 頻繁に記事を更新する=ホームページを日常的に触る
→ ワードプレスに頻繁にログインしているので、日常的にメンテナンスが可能
※ブロガーやアフィリエイトを目的としたサイトではなく、専門家のサイトを想定しています
ビジネスで使うのならレンタルサーバーはエックスサーバーが信頼できて安心
趣味のホームページづくりなので費用を押さえたいなら格安サーバーでもいいが、ビジネス用途で使用するなら信頼性の高いサーバーを選択する