- この記事を書いたきかっけは、私が移管料0円につられて移管して、今回のトラブルに遭遇してしまったことから、同じような状況にあう人を少しでも減らしたいと思ったからです。
「お名前.com」では契約時にはほとんどわからないような隠れた費用がかかるという罠があります
- 「お名前.com」は多くの広告をしているおかげで露出度が高く、ドメイン取得や移管で常時キャンペーンをしているので、お得で契約したいと思うかもしれません。
- しかし、タイトルにもあるように、契約時にはほとんどわからないような隠れた費用がかかるという罠があるので注意が必要です。
- ドメインの「whois情報公開代行」は、ドメインの所有者の住所や名前という個人情報を公開する代わりに、ドメイン事業者の情報で公開するというサービスです。そのため所有者の個人情報が知られることはありません。通常はドメイン取得すると情報公開代行がデフォルトで設定されています。
- この情報公開代行サービスはエックスサーバーなど通常は無料であることが多くなっていますが、「お名前.com」は1年あたり1,078円と有料オプションになっているのです。
- ただし、「お名前.com」で新規にドメインを取得した場合に最初の申し込み画面で「情報公開代行サービス」を同時に申込みした場合に限り、無料となるのです。この無料は2年目以降も続くので新規ドメイン取得時にオプション契約しておくと通常のドメイン更新料だけの負担で済みます。
- 新規申し込み時にチェックを入れるボックスがあるのですが気づかないまま申し込みしてしまうと、改めて申し込みする必要があります。その場合は有料オプションサービスになって一年あたり1,078円が必要なので、毎年ドメイン更新料と情報公開代行サービスオプション料の両方が必要になってきます。※今は、デフォルトで同時申し込みになっているようです(以前はチェックボックスがあって、そこにチェックを入れる必要がありました)。契約時に必ず確認してください。
➡『※Whois情報公開代行・自動更新設定が無料で設定されます。お申込み後、設定はご自由に変更いただけます。」
- 「その他サービス料金」の案内ページ
ドメイン取るなら お名前.com>ドメイン>ドメインの種類と料金一覧>その他サービス料金
https://www.onamae.com/service/d-other/
- 「Whois情報公開代行/ Whois情報公開代行メール転送オプション」の案内ページ
お名前com Navi ガイド>ドメインサービスのご契約について>ドメイン情報の設定>Whois情報公開代行/ Whois情報公開代行メール転送オプション
https://www.onamae.com/guide/p/29
「お名前.com」へのドメイン移管時には「情報公開代行サービス」は有料(毎年必要)
- 「お名前.com」へのドメイン移管については、移管料が無料になる(追加でドメイン1年間無料)というキャンペーンが常時開催されているのですが、新規取得と違うので、「情報公開代行サービス」が移管と同時に無料になるサービスはありません。
- したがって毎年「情報公開代行サービス」の1,078円を支払い続ける必要があります。
- このことは移管の契約申込時には表示されていません(もしあったとしても通常認識できないレベル)。
- 移管手続きが完了した後に、「Whois情報」が前のままなので「情報を修正してください修正しなければドメインが使用できなくなります」というメールが期限付きでくるのです。
- 「Whois情報」の修正画面で自分の情報を入力するというボタンを押すと情報が書き換わるのですが、当然個人情報になりますので、氏名、住所、電話番号も基本的に自宅のものになります。
- そこで、通常は「情報公開代行サービス」を申請して、個人名の代わりに、ドメイン会社の連絡先が表示されるようにします。
- その「情報公開代行サービス」を申請しようとしたときに「有料(しかも毎年必要)」であることが分かるのです。
- しかも、前のドメイン会社での有効期間が30日以上残っているとその分も支払う必要があるので、1,078円の2年分を支払う必要があり、申込み画面には2,156円と表示されています。
- つまり、無料で安くなったと思いがちですが、実は前よりも費用が高くなってしまったことになります。
- 移管の契約の前に、このことを知っていれば申し込みをしなかったのですが、後から、このような不利益な事実が判明するのです。
- ドメイン移管したばかりですが、すぐに元のドメイン会社に移管しようとしましたが、ドメイン会社を変わってから60日以上経過していないと移管できません。
- 仕方がないので、個人情報のままでいくことにしました(手続きしたら変更確認メールが何通かくるので承認してください)。60日経過した後にエックスサーバードメインに再度移管するつもりです。その時に移管料無料キャンペーンがあればありがたいです。
- 結局、私は無料でドメインを移管しましたが、「情報公開代行サービス」を利用しようと思えば、毎年費用が余分に発生してくるのです。
- 「お名前.com」はこのような不利益な情報をあまり表に出しておりません。
- もしキャンペーンを活用するのであれば、お名前. com で新規ドメイン取得無料キャンペーンなどでドメインを取得し、更新前にエックスサーバードメインに移管すればいいのです。この場合もお名前. com の管理画面では様々なポップアップが出て契約を更新させようというような罠がありますので十分気をつけてください。
- これまでは、お名前. com で新規にキャンペーンでドメインを取得して更新前にエックスサーバードメインに移管するということをしてきたのですが、今回初めてキャンペーンにつられてエックスサーバードメインからお名前ドットコムに移管するということをして、このような罠に気づきました。
- ある程度ネットに詳しい私でさえ罠にはまったのですから一般の人は泣き寝入りしているかもしれません。ネット上ではお名前. com に関するこのような話が山ほど検索されます。
- これが違法かどうかといえば「ドメイン移管の契約」と「情報公開代行サービスの契約」は全く別物であり、この情報公開サービスというオプションを利用するかどうかは契約者の意思にかかっているということを考えると、親切ではないですが違法とはいえず、なかなか難しいのではないでしょうか。
- そもそも「情報公開代行サービス」の費用が「新規同時申し込みで毎年無料」「ドメイン移管など、それ以外では毎年有料」となる2つの料金体系があるということ自体が普通じゃないような気がします。せっかくお名前. comにドメインを移管してくれている人に対してこれはないのではなかろうかと思ってしまいます。
- その他、管理画面が使いにくかったり、やたらとポップアップ表示がされたり、頻繁過ぎるお知らせメールがきたりします(お知らせメールは停止しておくこと)。
【結論】「情報公開代行サービス」が有料であることに気付かず、お名前. com にドメイン移管してしまった場合は、60日間個人情報がさらされる可能性があるリスクをとりながら、その後に他の会社(エックスサーバードメインなど)に移管するということになるでしょう。なお、前のドメイン会社の更新期限がギリギリで情報公開代行サービスの料金が1年分の1,072円であれば1年間だけ支払って、次の更新前に再移管するという選択肢もあります。ちなみに、レンタルサーバーはエックスサーバーでドメインもエックスサーバードメインという選択肢が最も安心できます。
同じように、レンタルサーバーは「お名前. com」ではなく、「エックスサーバー」が一番のおすすめです