ユーハイム・スポーツフォーラム2010 (2010/11/6) その2

【スライド3】
具体的な効果
①ステアリング、操作する(運動感覚)・・・雪感(雪道を歩く)、水感(水泳) ⇒ 感覚
②器械体操・・・ジャンプして着地するときの安定性
③パワー系スポーツは力が重要と考えがちだが、いかに動作に連結させるか→ウエイトリフティングでは、バーを上に上げる⇒KOの最高難度
④格闘系、レスリング・ボクシング・・・しっかり反応して応答する、KO(スピード・反応)の概念がある
⑤ハンドボール・バスケット・サッカー・・・あらゆる状況の中で定位・方向性をみいだすか
⑥1万メートル・5千メートル・マラソン・・・KOと関連はないだろうと思うだろうが、動作の循環系(同じ動作を繰り返す)、反復の単位ごとに動きが効率的でなければならない⇒KO能力・ジュニアのあらゆる種目においてKOが重要だとしている。しかし、競技種目によって、どのKOが重要かは要求される能力によって決まる

【VIDEO】
学校とスポーツクラブにおけるKOT
14-15歳のサッカーチームですでに積み上げてきている
2グループで円周上に走り、真ん中で1人づつスムーズに交差する→応用として、交差の反対側ではスキップやキャリオカステップ
定位能力を考えたトレーニング
サッカーは定位能力(空間・時間)が重要
敵を把握する能力が大事シュートやパスfだけではダメ。試合を上手く進めるには、これらのトレーニングを前提に定位能力を高めておくことが重要

PMKTの機能的目標・・・学校スポーツ
・ドイツ、州の学習指導要領でKOを位置づけ
・日常的な基礎動作形態の確保を目的にしたKO能力の発達安定化
・KO能力の変動性を経験する(いろいろあるんだ)
・ルールに適合したプレー(ミニゲームやスポーツゲームで必要なKO能力を身につける)
・KO能力向上の基礎的な原理と運動行為に及ぼすその重要性を学ぶ
・多くの州の学習指導要領の中にかかれている

【運動教育学】
・運動学習プロセスを通して個人(人格)を形成するコンセプト(1978年)
・動きを通して行うという考え
・何かを勉強するというのではなく、1つの人格に形成していく
・スポーツ動作だけでなく、動作のすべてに照準を向けている
・中心となるのは、動作と知覚・・・エモーション(情動)的処理と認識的処理の両プロセス間の関連
・エモーションとリスクの関係(ハラルド先生の研究テーマ)
・子どもの早い時期(幼児)から障害者シニアスポーツまで活動領域
・PMKTのプロジェクト・・・「動くスポーツホール」
動きながら算数をする→スポーツにも取り入れている
子どもは耳と目を通して勉強するのではなく体を通して学ぶことに優れている
全校に広がっていない

【VIDEO】体育館でいろんな器具で遊んでいる
・子どもが好きな動き、よじ登る・ホップ→ごく自然的な動きの中で、いかに競技特性の種目に移っていくか
「日本の体育館には何もない」、ボールを見つけるのも大変
いろいろ器具をはば広く大きく設置していければ→器具を作る産業も発展して欲しい
・運動障害の子どもたち・・・ほかの子どもたちとのかかわりが大事、子どもたちがいろんな動作を経験する、できたら喜んで帰るという経験

【スライド4】
1つのステップモデルを紹介
①社会系動作
パートナーで列、グループに分かれる→なかなかできない⇒運動文化の違い(ドイツでは握手など触れる機会が多い)

②心理系動作
いろいろな動きの中でポジティブなエモーションを
例)失敗(ミス)してしまうのではという不安の選手、KOでもミスしないようにする→スポーツではミスで罰がくるのではなく、ミスで次につながることを考える必要がある
③感知系動作
五感、感覚器官を通じて物事を認識する

【スライド5】
他者と一緒になって動く→自分の体をコントロールできることが前提
他者と同じ動きができない、文化の違い、握手しようとしたらお辞儀する

【スライド6】
上段の部分では、それぞれのトレーニングが混ざり合っている

【スライド7】
・6+3を提唱
・意識から無意識の階層性になっている
・パスするだけ、コーチが選手に指示するだけでも難しい
・パスが上手くできない→分化能力が不足→上手くやれと指示するだけでは上達しない、テクニックを重視するコーチに多い、分化能力が大事
⇒原因をKO能力にたどっていく能力がコーチに必要

【スライド8】
身体図式
(例)太極拳・・・肩幅で足を広げる、それぞれに自分のイメージがある
雪の中で正しく歩く、スリッパを履いて歩く→このような運動経験はさまざま
・サイコモーター系KOT
スピードと精度(正確性)の関係が重要
ゆっくりすると正確にできるが遅い・・・(この関連性)・・・スピードを上げるとできない

【VIDEO】PMKT

(ここで終了時間)

【質疑応答】
Q.動作テストについて
・スポーツ技術という意味のコンディションテスト
・KO能力を含めた複合的な動き、種目特性ではなく一般的な動き
複合的能力テストの例として、障害物競走
・分化能力のテストなど個々の能力のためのテスト
・競技団体ごとに競技特性に合わせたテストがある(旋回、全店、後転してシュートなど)
・一般的テスト、種目にあわせたテストがある