神戸市サッカー協会 コーチングスクール (2011/1/14 )

例年1月はヴィッセル神戸のフィジカルコーチの菅野さんが講師でしたが、韓国に移籍されたので、ヴィッセル神戸のU-15フィジカルコーチの安東さんが指導します。
会場に行くまでに、安東さんの名前に覚えがあるなあと思っていたのですが、前々回のユーハイムフォーラムでライプチヒ派遣の報告をしていたことを思い出した。
実際にヴィッセルのユースのコーディネーショントレーニング風景が映像で紹介されていました。

最初の30分は室内で講義をしました。
ライプチヒの報告資料を基にコーディネーショントレーニングの解説がされました。
資料の中からポイントを抜粋します。
(1)コーディネーション能力の役割と重要性
・コンディション能力(スピード、パワー、持久力)を最大限に発揮する
・変化に素早く対応することを可能にし、イメージ通りの正確な動きを実現する。
この2つはトップアスリートにも必要なことである
(2)コーディネーション能力の分類
7つに分類され、この順番で作用する
定位能力→反応能力→連結能力→分化(識別)能力・バランス能力・リズム能力→変換能力
(3)コーディネーション能力を高めるための10原則
2.エクササイズで行う技能はすでに習得済みであること
8.コーディネーションTRは全体のトレーニングの中で独立したセクションとして行うこと。そして継続時間は30分から45分までとする。また次回のコーディネーションTRまでの空白時間を短くすること。

このあと1時間の実技をしました。
前半はボールを使ったコーディネーショントレーニング
後半はボールを使わないコーディネーショントレーニング

<ボールあり>
10m四方のスクエアグリッドを準備
グリッドの中で
①ボール2個で両手ドリブル
②ボール2個で両手ドリブルをしながら移動する(ぶつからないように)
③片手でドリブル、片足でドリブル
レベルアップ
→手を右左交互に、足を右左交互に、ジョギングしながら
さらにレベルアップ
→ほかの人と動きながら、手や足のボール交換

2人組でリフティングボール交換
①距離を変えながらボール交換
②ボールを山なりに返して「足・もも・胸・頭」とトラップ場所を言葉で指示する(耳で聞く)
③②を手で自分の体をさわって相手がそれを見てトラップする(目で見る)
④声で、右足・左足、指の本数でトラップの回数などを指示する

スクエアグリッドに3人づつ並ぶ
対角線の向かい合わせで4人ともリフティングしながらボール交換して向かい対角線の先に行く
→ぶつけない工夫が必要(ぶつからない場所に寄っていく)
※ボールから目を切って相手を探す必要があり、自己中の選手はダメ。この練習をすればすぐにわかる

スクエアグリッドに4-5人づつ並ぶ
対角線向かい合わせでボール1個でドリブルをして対角線に移動し交代する
コミュニケーションが重要で、自然と顔が上がる
すぐにできるようになるので、インサイドだけ、スピードアップ、足の裏だけでとレベルアップさせる
次に、4人同時にドリブルをして真ん中ですれ違ったらターンして戻る
できる人はスピードアップ
※ターンして後ろが見えないのでボールを取られるのを防ぐ
※競争させるとスピードアップする
※同時スタートの合図をコーチがボールをあげたりして工夫する

スクエアグリッドに4-5人づつ並ぶ
対角線向かい合わせでボール1個でパスをしてから対角線に移動する
マーカーでボールを受ける
移動するときは反対側の対角線のボールを気にせず堂々と移動する。
パスを出す側がぶつけないように注意してパスを出す。
※ボールが当たらないように受け手が動く

<ボールなし>
マーカーを1m間隔で5個並べ、5m先に1個置く
5個のマーカーでドリルをして先のコーンを回って帰ってくる
マーカーの真上を通ること
①スキップ
②サイドステップ
③足斜めツーステップ
④足を振る
⑤手を加える
⑥両足ジャンプ(アンクルジャンプ)
⑦前横ジャンプ(空中で方向転換)
⑧高いジャンプと引くジャンプを交互に
⑨低いジャンプのときにツーステップ
⑩片足逆クロスステップ(空中で足を入れ替える)
⑪手足をグーパー(マーカーで開き、間で閉じる)
⑫手足を逆に
⑬中でツーステップ
⑭かかとを後ろに
⑮プラス手を上下
その他、スラーロームや前後の動きなどのバリエーションあり

感想
2人組のリフティングパスは、みんな上手い。経験者ではない私は絶対に無理でしょう。修行が必要。
基礎的なメニューだったので、サッカー教室に応用してみようと思う