SAQインストラクター レベル1セミナー 1日目 講義(2010/4/3)

3年前にレベル1を取得して、昨年に前半2日分を再受講し、今回も再受講しました。
前回の再受講時は後半2日間を参加できませんでしたが、今回の後半2日間も開催日が未定ですので参加できるかわかりません。
というわけで、今回の講習会での新たな発見などを中心に報告したいと思います。

SAQトレーニング概論

Speed・・・前方への重心移動の速さ
Agility・・・運動時に身体をコントロールする能力
Quickness・・・刺激に反応し速く動き出す能力
これらの頭文字をとってSAQ
なお、れはSAQ協会が定めた概念であって、一般論とは一致しないこともある。

SAQトレーニングで、ケガが減る。なぜか?
動きの効率の改善→無駄な動きが減る→ケガが減る

子どもの発育パターン(スキャモンの発達発育曲線)を参照し、SAQトレーニングのゴールデンエイジは動作の習得の年間発達量がピークである7-9歳である。
ちなみに質問も出ましたが、ここでいうゴールデンエイジは(言葉を同じくしたのでややこしいですが)一般的に定義されているものとは異なるSAQでの考え方です。
つまり、SAQトレーニングを最も吸収できる年齢が7-9歳ということでしょうね。

身体の使い方
1.長い梃子(てこ)は短い梃子よりも大きな力を生むが、動きが遅くなる。
2.すべての運動にはそれと対等な反作用が存在する。
この2つの物理法則を知っておく必要がある
抽象的ですが、1は実技でもやりましたが、たとえば、「足を蹴り上げ、手でタッチする」という動作をすばやくすれば、背の高い人や、足の長い人は動作が遅くなる、ということです。

(以上でSAQトレーニング概論10:00-12:00は終了)

ウォームアップ(DynamicFlexibility/動的柔軟性)

SAQのなかで私が最も活用し、効果があった科目です
今回SAQの中で大きく定義が変わり変更がありました。
ウォームアップが
プリパレーションタイム(Preparation Time/準備段階)
に変更し、新しいテキストでは書き換え、SAQでは今後使わないとのことです。
さらに、スタティックスストレッチングについても減らすとのことです。

ウォームアップは体を温めるというイメージがあるので、それだけではないということで変更したようです。

今までのウォームアップの目的は
a.筋温を高める
b.関節可動域を大きくする
c.心拍数を上げる
d.競技特性に即した動作の予行
e.精神的な準備
f.障害の予防
aからfまでの6項目でしたが、cからfまでの4項目をひとまとめにして、「様々な動きのスキル(SAQの範囲内での競技特性)」
になりました。

1.プリパレーションタイムの目的
a.筋温を高める
b.関節可動域を大きくする
c.様々な動きのスキル(SAQの範囲内での競技特性)

a.筋温を高める→b.関節可動域を大きくする
b→aではなく、a→bのほうが動きが大きくなる

a.筋温を高める
どうやったらいいのか?
体を動かす→体全体を使って動いて効率よく筋温を上昇させる

b.関節可動域を大きくする
(例.回す、足を開く、伸ばす)→正しい姿勢が大事
静的な可動域≠動的な可動域
大きく動かす(速く動かす)

c.様々な動きのスキル(SAQの範囲内での競技特性)
心拍数を上げる(120-160未満)
精神的な準備
障害の予防
Next イナベーションタイム(競技的な実践)

3.ウォーミングアップに使用されるストレッチングの種類とその効果
a.ダイナミックフレキシビリティ(動的ストレッチング)
・様々な動作を入れながら動的な可動性を出すことができる
・バランス能力のトレーニングとしても使える
・正しい動作を指導する
b.スタティクスストレッチング(静的ストレッチング)
・筋温の上昇につながらない

2.DynamicFlexibilityの実践

(以上でプリパレーションタイムの講義13:00-14:40は終了)