健康講演会 「足の痛みと歩き方、スポーツの関係」(2010/2/20)
スポーツクラブ21はりまの主催で、地元播磨町の徳山接骨院の先生を迎えて講演会が開催されました。
徳山先生はスポーツ選手のケアやマラソン大会などのサポートもしており、スポーツ選手への経験が豊富です。
私も徳山接骨院にお世話になっています。
遠く、姫路などからも患者さんが訪れるとのことです。
平成3年に開業したころの外反母趾についての考え方の話がありました。
当時は外反母趾はサポーターをするという対処法だった、その後テーピング治療をするようになった。
外反母趾はテーピングをするとおさまる。しかし、はずすと痛くなる。
軽度の外反母趾で3-6ヶ月、重度で1-2年テーピングを続けると治るそうです。
しかし、現実にずっとテーピングを続けることができない。
そんな折に、インソールが効果的だとの話が出てきた。インソールについての理論的な裏づけもある。
しかし、インソールには1000円のものから5-10万円のものまである。
徳山接骨院では、足のバランス測定器を導入した。
「ゲートビュー」と呼ばれる測定器で発売1年後の2006年9月に導入した。
この測定器は平らな測定器に載ると重心や加重などが表示される。
最大の特徴として、静止時だけでなく歩きながらの重心や加重の変化が測定できることである。
これまでの測定実績などの紹介をしながら、正しい歩き方などの紹介がありました。
アーチ
無加圧時(地面に接触していないとき)と加圧時(立っているとき)ではアーチの高さが違う。
通常9-12mのアーチの沈みになる。
ハイアーチ(かかとが内側に倒れている)では、9-10mmと少なく、疲労骨折を起こしやすい。
偏平足(かかとが外側に倒れている)では、12mm以上の沈みとなり、シンスプリント・足底筋膜炎・外反母趾などの障害を起こす。
測定の筋力が弱いためにアーチが低くなっている。
足の回外・回内
障害
漆蓋じん帯を傷める→フルマラソンを走ってもひざには痛みはないが、押すと痛みが必ず出る。アイシングをしておくとよい。
足底筋膜炎→朝一番に起きて歩くと痛みが出る。時間経過で慣れてくると痛みがなくなる。足底筋がほぐれる。
アキレス腱炎→かかとが安定していない。これはふくらはぎが硬いことが原因。
腸頚じん帯炎→かかとが内側に倒れる。ヒールを守るとよい。クッションを入れる。
競技特性
陸上競技→横アーチが低下しやすい、
トラックが左回りなので右足イントゥイン左足アウトトゥイン
バスケットボール→拇指球部分に過度の圧力がかかる。
(そのためシューズの裏の拇指球部分にマークのクッションが入っている)
センターは偏平足にフォワードはハイアーチに分かれる傾向がある
バレーボール→ハイアーチ
野球→内側圧でアーチの低下
サッカー→ハイアーチ
正しい靴の選び方
大きい靴をはくと、曲がるところがずれる→足底筋膜炎
横幅が大事(B・D・EE・4E・G)
横幅のサイズの違いにより、かかとの大きさが違う
ヒールカウンターが大事
ひもで縛るタイプを
靴の中でずれると、すれてまめができる
正しい靴のはき方
いすにすわって、くつひもは前の3つぐらいをしめて、靴をはき
45度の角度でかかとを地面にトントンとする
その状態でしっかりひもをしめる
きちんとはくと足にフィットする
正しい歩き方
つま先立ちでかかとを地面にトントンとさせる
壁に沿って立ち、背中の隙間が手のひら1枚程度がよい
こぶしが入るとだめ、下っ腹に力を入れて隙間をせばめる
正しい姿勢をしたときに痛むところがあれば、実は筋力などが弱っている部分である
靴底の減り具合は、外からうちにかけて45度の角度で減っているのがよい
角度が浅かったり深かったりしてはだめ
また、中敷の減り具合も確認する
1時間半の講義のあと、30分ほどストレッチの方法などの紹介がありました。
体が硬いというのをみるのに前屈するが、子どもが前屈すると背中が丸くなるが、大人は背中が真っ直ぐのまま
仰向けになって、ひざを立てて、腰をしっかり上げることができるか確認する
徳山接骨院のホームページ
http://plaza.rakuten.co.jp/tokuyan/
播磨町「健康講演会」(2010.02.22のブログ記事)
http://plaza.rakuten.co.jp/tokuyan/diary/201002220000/
ゲートビュー(梅宮産業株式会社)
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