法人の名称(ドメイン)をどこまで絞るのかも重要です
法人の名称を決める場合にいくつかのパターンがあると思います
- 一般的な好きな言葉や造語
- 地名
- 自分の名前
- 広い業種分野
- 事業そのもの
などがあり、上記の組み合わせだったりします。
狭くした場合は、会社名そのものが事業になるのでわかりやすいですが、ほかの分野に事業展開した場合は、会社名と一致しなくなります。
起業の段階で、事業計画をしっかり立てることが重要です。また、起業後にも事業内容は変化していくことがあります。
※「.co.jp」ドメインや「.or.jp」ドメインは法人が1つのみ所有することができます。
会社名を決めるときの法人と個人事業主の違い
法人の場合は名称を登記する必要がありますので、会社名を変更するにも手続きしなければなりません。ちなみに数万円の手数料が要ります。
一方、個人事業主の場合の屋号(そもそも会社じゃないので屋号です)は法律的には何の意味もありません。飲食店にしても屋号の変更手数料は不要です。個人事業主の場合は屋号は民法の契約では、個人が当事者になります。
つまり、ブランドと同じなので、いつでも好きなときに変更すればいいのです。ただし、商標違反等にならないように注意してください。
社団法人の活用
以前は一般社団法人などの設立要件は厳しかったのですが、今は法律改正されて、1人法人の株式会社のように使うことができます。全課税型にすれば基本は株式会社と同じです。
昔ながらの協会組織
社会貢献を目的としたもので、業界団体に多いですね。
個人で立ち上げる場合も、社会貢献的な理念を持って活動が可能です。
一般社団法人は公的機関のように思われているので、信頼獲得に有利です。
そのまま個人で活動するのか、共感者を集めて組織を少し大きくするのか、会員を集めて社会貢献活動につなげていくのか、さまざまなバリエーションがあります。
私も一般社団法人で協会をやっていますが、社会貢献的な意味合いを持っています。ただ、組織を大きくしたり、会員を集めることはしません。
今流行の協会ビジネス
自分で立ち上げたビジネスで資格等の制度を独自に作り、協会の組織体制にして、資格ライセンスと協会の会費で大きなビジネスにしていきます。
詐欺まがいのものもあるので要注意です。
協会ビジネスを立ち上げるための高額なコンサル塾などもあり、それ自体が協会ビジネスになっています。信頼性に疑問がつくこともあります。
しっかり組織を見極めましょう。
株式会社と一般社団法人の違い
簡単に説明すると、「営利」か「非営利」かの違いです。
っこでいう「営利」とは事業で利益を出すことではありません。
組織が生み出した利益の配分方法の違いです。
株式会社は経営と所有(株主)が切り分けられています。株主に利益を分配するのが大きな目的です。それを「営利」といいます。
一方、一般社団法人は株主がいません。当然、自分の組織の中で利益をまわしていくことになります。それを「非営利」といいます。
「非営利」だから儲けたらだめだと勘違いする人も多いですが、営利事業をやって、利益を出さなければ組織を維持できません。
なお、一般社団法人にゃNPO法人など税金が優遇される組織形態にするには、細かいルールがあります。
「法人・会社・組織」の事業ごとのドメイン使い分けによるブランド戦略
WEB情報発信するためにドメインを取得することになりますが、ドメインの選定に悩むことがあります。
また、ドメインを1つにして、その中に、すべての事業を網羅して情報発信すべきなのか、ということも。
単一事業の場合は1つのドメインでも大丈夫ですが、複数の事業を持っている場合は事業ごとにブランドをつくり、、それぞれのブランドドメインから情報発信を行うという方法もあります。
特に、法人の場合は、「.co.jp」や「.or.jp」で法人組織の名称とホームページを持つことになりますが、法人名と事業内容が必ずしも一致しているわけではありません。
また、法人として情報発信すべきことが、複数の事業の情報発信にまぎれて、お客様が混乱してしまうこともありますので、法人ホームページは法人運営に必要な情報発信に絞ることも意味があります。会社の組織の全体像、所在地、法人情報、事業内容、求人、など。
したがって、法人ドメインを「.co.jp」や「.or.jp」で取得し、事業ごとに「.jp」や「.com」などのドメインを取得します。
実はそのような企業はたくさんあるのです。一例として「株式会社ホットランド」をあげます。
「株式会社ホットランド」って聞いたことがないと思いますが、たこ焼きの「銀だこ」といえば知っていると思います。
いくつかのブランドを持っています。
会社自体は「.co.jp」ドメインですが、それぞれのブランドは「.com」を使用しています。
名前を名乗る・名刺を作る
- (会社名と肩書き)○○会社代表の△△です
- (資格等の肩書き)弁護士の△△です
- (ブランド名)○○というラーメン店を経営している△△です
これらにあわせて名刺を作ります。どの文字が大きくなるかですね。
私は最初は1のパターンでしたが、今は2のパターンにして会社名は住所と同じぐらいの小さい文字にしています。
名刺を自分で作るならラクスルがおすすめ。
パワポのテンプレートを使えるので、デザイン的にもいい感じで仕上がります。名刺は両面カラー100枚で500円程度と安くて、納期も1週間程度なので早いです。ときどき、クーポンが届きます。