言語教育

テレビで夏休みの読書感想文は必要か不要かを議論していました。
不要論には、本嫌いになるなどの理由が述べられていましたが私は別のところに本質があると思います。
日本人は言語教育が十分にされていないということです。
簡単に言うと、作文を書けない、書く教育を受けていない、書くことをきちんと指導できない、ということだと思います。
サッカー指導の雑誌の子どもたちのコミュニケーションの連載で知ったのですが、なるほどと思います。

今の仕事でも他の人が書いた文章にかなり赤ペンで修正を入れます。
大企業がそれなりに決裁を受けてきた文章でさえ無茶苦茶です。
きちんとした文章を書けない、書き方が分かっていない、起承転結はみなさんご存知ですが、論理的に物事を組み立てることができていません。
これは、トラブルの多くがコミュニケーション不足からきているのと同じでしょう。
論理的にものごとを考えることができないので、言葉でのコミュニケーションができない人が文章を書くとはっきりと分かります。

文章を書くことが好きになれば自然と書くことが上手になり、しいては論理的に考えることもできコミュニケーションも上手になります。
文章を書くことが好きになるための教育がされていないというのが現状です。
小学生に入ってからきちんと学び、書くことが好きになっていれば、書くこと自体が苦痛とはならず、読書感想文も問題なくかけると思います。
もっともっと書くことに力を入れなければならないと思います。
テレビでの議論はこの部分が抜けているのではないかと感じました。

このことに危機感を抱いている教師も存在し、研究し、実践し、効果を上げているとの報告もあります。

私自身、十分な言語教育というのを受けているかどうかといえば受けていないような気がします。

ただ、いつの間にか文章を書くのが好きなっていました。
高校3年の頃からエッセイ風の日記を書き出しました。
3年ぐらい続いたのか文章力がつきましたね。
日常の出来事について書いていくのですが、今でも残っており、読み返すと、たとえば当時のレーガン政権でスターウォーズ計画というのがうちだされましたが、それについて自分はこういう理由で賛成であるとか書いてます。
大学生の時にはひまな授業のときに400字詰め原稿用紙1枚に文章をまとめて書くのが好きでした。
確か大阪空港廃止論とか書いてたような気がします。
同人誌のサークルにはいってエッセイを書いたりしました。
この掲示板に文章を書くこと自体もじっくり時間をかけて読み直したりして場合によれば2時間近く考えることもあります。
おかけで仕事に大いに役立ってます。
実際、きちんと文章を書ける人は少ないですね。