全日本マスターズ 十種競技(2010/6/19~20) 報告

5年前に兵庫選手権で十種競技に始めて挑戦しました。
5年おきに大阪と石川で交互開催されるマスターズの混成選手権が今年から大阪にに戻ってきました。
5年ぶりの十種です。5年前は実質的には9種でしたので、十種完成が目標です。
なのに、大雨の予報。
前日の午後に大阪で会議があったので、そのまま長居の近くのホテルに宿泊しました。
荷物パンパンです。

当日は奇跡的に雨が上がりました。日差しもさしています。
今回は記録にはあまりこだわらず、十種を完成させて、今後も続けていこうという意欲を持てるようになりたいという思いがありました。
皆さん、すごいですからね。過去の実績もすごいです。
私は陸上を細々と続けており、164cmで52kgという体格で十種をしようというほうが無茶かもしれませんけどね。
それでは、1種目づつ、思いだしながらレポートします。

1日目
9:00 100m 13秒15(-0.5m) 538点(補正前の素点443点)
最近は100mで力を出せる自信がまったくない。一斉に並んでよーいドンをするとスタートも崩れれそのまま。
一時期はコンスタントに12秒7ぐらいで走れていたのに。練習では問題なく走れるのに、実践的な練習が足らんのかなあ。
目標は最低でも12秒台で12秒8ぐらいは欲しかったのだが、残念でした。

10:00 走り幅跳び 5.00m(-0.5m) 469点(382点) F、5.00m、F
走り幅跳びは予定していた練習日が雨で何もできず、ぶっつけ本番。
5年前は左足25m助走でやるも本番で修正。今回も25m助走で練習してみる。
足がぴったり合う。2本とも。よしと。
本番1本目。少し詰まった感じがあり合わせたが、10cmほど出てしまいファール。
2本目は25mのマークを1足分ぐらい長くして挑む。それでも詰まったが上手くあわせてOK。
ただ、無理やり合わせたので着地の体制が悪く、背中もついてしまい、顔に砂がかかった。
しかしながら、5mジャスト。記録が残り、しかも5mいったので一安心。
3本目は、思いっきり助走を長くして一発勝負。
全く足が合わず、走り抜けてしまった。
よく考えたら、2本目を目安に踏み切りと着地を修正したら、かなりの上積みが期待できたのにと反省。
ただし、あの跳躍で5mだったら、5m50ぐらいはいけそうな気がする。

11:45(15分遅れ) 砲丸投げ 6m46 318点(276点) 5m84、5m87、6m46
幅と同じく砲丸の練習もできず一発本番。投擲クラブの練習もここ数年行ってないので不安。
7.2kgの重さは私にはこたえる。5年前は6m03。その後の練習で7mぐらいは投げれたので7mを目標。
しかし、全く飛ばず、1・2投目とも6mいかず。
せめて、6mは乗せたいと思いつつ、3投目は何とか手ごたえがあり、6mラインを余裕でクリア。
目標の7mには達しなかったが、公認記録で前回を43cm上回り、とりあえずうれしかった。

13:20(1時間遅れ) 走り高跳び 1m40 360点(317点) 1m30○、1m35××○、1m40○、1m45×–
走り幅跳びも事前練習できず。とはいえ、4月のマスターズの練習会で1m30は勝手に跳んで問題なし。
5年前は1m40は全く跳べず、練習でも少しかすっていた。
とりあえず、1m30から初めて、5cmきざみなので、1m35は跳びたい、1m40を跳べたら万々歳。
支柱の事情で1m35からにして欲しいといわれたが、お願いして1m30から始めてもらった。
1m30の1本目を無事クリアし記録が残ってほっとした。
1m35は上手くいけば跳べる高さ。
しかし、1本目・2本目ともに、踏切が遠いらしく失敗。
3本目は、近くで踏み切るため、大きく弧を描いて跳んだところ。
頭に当たり、失敗。と思ったら、頭に当たったのは支柱のようで、バーは残っている。
これはクリアらしい。ラッキーしました。
そういえば、5年前に公式練習で頭の耳のすぐ上を支柱にぶつけ出血し、えらいことになってしまった。
それと同じ現象だった。今回は頭の真上でしたが。
弧を描いたのはいいが、やっぱり踏み切りは手前過ぎて、こうなったようだ。
1m40からは何人か跳びはじめる。
1回目。なんと余裕を持ってクリア。これはうれしい。
とりあえず、1m45を1回跳んでみたが、ダメだったので、終了にしました。
今回の1m40は満足です。とはいえ、高校生のときはもっと跳んでいたので、1m45から50を目指してみてもいいかなと思います。

15:00 400m 58秒95 593点(450点)
100mと同じく年齢順のコースのため大外の9レーンに。
内レーンのほうが好きなだけに走りにくい。こうなれば自分でペースを作るしかない。
400mは昼に練習している距離なので、大丈夫と言い聞かせ。
風も若干バック追い風だが、そんなに気にならないので、前半から積極的にとばして、内レーンに抜かれたら、目安にしようと思った。
そうそうに隣に抜かれたが、ほかは全然来ない。悩みつつもリラックスを心がけ、最終コーナーから団子のような状態。
最後までわりとイーブンペースで走れたので、自分ではよかったなという感じ。久々の58秒切りを期待しつつも、最低でも59秒は切りたいと。
結果は58秒95で何とか59秒を切れて、2年ぶりの58秒台。
ほっとするも、400m中心の練習をしているので、もっといって欲しいと思う。

1日目を終えるも、特に得点は気にしない。初日の種目からでは特に体にもダメージはないので翌日に備える。
1日目合計 2278点(1868点)

2日目
9:00 110mH 21秒22(±0m) 332点(259点)
アップで91cmの練習をしてから99cmの本番の高さに。
5年前は106cmで22秒83だったので、22秒を目標に。
ハードル間は5歩。大丈夫。
スタート練習は逆足スタートで、しっかりストライドをとって1台目へ。2台目までのつなぎをしっかりすれば大丈夫。
今回は人数を細かくし2組目の6レーンに。
スタートの合図で飛び出すも、ストライドが小さくなってしまい、さらに、ハードルに足をぶつける音が一斉に。
この激しい音で頭がパニックになってしまった。
1台目の直前に止まるようにチョコチョコ走りになってしまい、ブレーキ。
2台目以降も、前で全員がハードルに当ててるような感じで動揺し、ピョンピョン跳びに。
全くスピードも出ず、リズムも悪いまま、余裕の最下位ゴールに。
足が当たったかもしれないし、あまり覚えてません。
これは大失敗。24秒ぐらいかかったのではと思った。
実際は予想外で21秒22。5歩でもリズムがよければ1秒ぐらい縮まりそうな気がする。
それでも、3歩が必要かもしれないので一度練習してみようと思う。

10:00 円盤投げ 13m52 178点(153点) 12m後半、ショート、13m52
円盤投げも事前練習できず。よく練習していたころは、わりとフォームよく投げれていた。
まずは、2kgの円盤が重い。手も小さい私にはしっかり持つのも一苦労。
20mが大目標。ちなみに、5年前は14m92。
1投目は10mラインがないので12-13mか。
円盤は全然回っていないが、気にせず、とりあえず、1投目で記録が残ったのでよかった。
2投目は全然ショート。
3投目は、若干ロングになり、13m52。
技術練習が重要ですね。せめて、20mは投げる必要がありますし、きっちり練習すれば投げれると思います。

11:30 棒高跳び 2m00 169点(140点) 1m90××○ 2m○ 2m10×××
大関門の棒高跳び。4月には4歩助走で2m10cmをクリアするも、いきなりできるか。それも4歩助走で。
2週間前に竹で作った棒で、少し助走の練習をして、とりあえず15m助走の8歩は確認したが、跳んでないので全く未知数。
ポールは練習で使っていたものと同じのを借りることができた。
しかし、助走の長さは覚えてきたものの、グリップ位置は全くチェックしていなかった。
どこを持っていのかわからないまま、だいたいの位置を。
その場練習や、4歩助走をするも、上手くできず。
変に練習でけがしても嫌なので、それで本番に。
1m60ぐらいから跳びたいと思うも、一番下げれて1m90。
それ以下だったら、上の年齢のピットに行ってほしいといわれ、1m90から始めることにした。
アップライトは0cm。
1m90は私だけ。
踏み切り、真上に上げる、真っ直ぐ、を頭でつぶやきながら。
1本目は4歩助走。前に行かず、全くダメ。
跳べる気がしない。
2本目は思い切って15mから8歩助走に。
これも全くダメ。マットに届かない。踏切がめちゃくちゃ手前とのこと。
記録なしを覚悟。
3本目も15mから助走。踏み切りでめちゃくちゃチョコチョコ走りで10歩助走に。
すると、浮いてくれた。余裕を持ってポールを戻しクリア。
記録が残り、一安心。
次は2m。
なんと1本目で余裕でクリア。
次は2m10。
助走が上手くいかず、3本とも浮かないまま失敗。
2mの記録に終わる。最低限の目標はクリアできたが、かなり不満の残る結果。
助走練習をしっかりすることが重要と実感。
その後、みんなからいろいろアドバイスを受ける。

14:15 やり投げ 11m35 61点(49点) F、F、11m35
実はやり投げこそ慎重さが必要な種目かもしれなかった。
5年前も、練習でも全然跳ばずにお尻から落ちてファールばかり。
私は肩がかたく、やり投げのフォームができない。
助走にはこだわらず、1本目に確実に記録を残すことを考える必要があったのだ。
しかも、かなり強風になってきて、やりが流されている。
1本目、そこそこ助走するも、15mほどのところでお尻から落ちてファール。
2本目は助走を少し短くし、記録を残すことを考え投げたが、同じくお尻から落ちてファール。
絶体絶命のピンチに追い込まれてしまった。
アドバイスを受けながら、助走なしの立ち投げで確実に記録を狙うことに。
すみのほうで、何度も突き刺す練習を。
7m投げたら点数はつくと言われ。
そして、大勢のギャラリーをどきどきさせた3投目を立ち投げで。
見事に刺さり、一安心。
記録は11m35と、素点ではわずか49点。補正しても61点。
5年前は17m71だったんですが。
3回試技の恐ろしさを味わった。

16:00 1500m 5分34秒91 446点(375点)
最終種目の1500m。5年前は5分10秒。5分15秒を目標に少なくとも5分30秒は切りたいと。
あわよくば、周りに引っ張られて5分10秒切りも期待。
というのも、5分から5分20秒ぐらいの持ちタイムが連なっている。
一番気になるのが、風。 完全に参考記録になりそうな強い風がホームで向かいに吹いている。
5種の1500mの記録は伸びていない。
とりあえず、5分15秒のペースを時計に設定する。
100m21秒ペース。このペースで一緒に走れたらがんばれる。
M50までのメンバーでスタート。
スタートの混乱を避けるため前に出たがほかの選手は全然来ない。
3番手にいたが徐々に後ろに下げて誰かを待つも誰も来ない上に、前とも開いていく。
前についていけばオーバーペース。
最初の100mが18秒ぐらいで、自重し。300mの通過が60秒。
ここから落ち着いて走り、700m通過がほぼ予定通りの2分30秒。
このときトップは800mを通過。
完全に1人走りになり、このまま持つか不安を抱え、強風にも悩まされペースは一気にダウン。
次の1周で、予定より80mぐらい遅れている。
最後の1周で踏ん張り、バックの追い風でペースを上げ、最後の直線でもがいてゴール。
結局競うこともなく、思った人も前にこず、5分30秒も切れず、完全に消化不良だった。
でも、このコンディションでは仕方がないかもしれません。
ちなみに、あとで確認したら、この1500mがM40の5人中しょぼいけどトップ賞でした。

10種目無事に完走し、みんなで喜びを分かち合いました。
十種競技は、これが最高ですね。

2日目 合計 1196点(976点)
2日間の総合計 3474点(2844点)
走系4種 1919点(1868点)
跳躍3種 998点(839点)
投擲3種 557点(478点)

今回十種はそんなに高いモチベーションではなかったので、特にフィールド種目で十分な練習をしていませんでした。
5年前の十種は、その後、投擲クラブの練習会で技術的なことを教わりながら、結構分かってきたものの、2-3年前から、練習に行かなくなってしまい(活動もあまりしていない?)、投擲練習もしなくなりました。唯一練習のできる稲美の競技場も投擲禁止になってしまいました。
今回は、そんな中で今後も十種をやっていきたいと思うのかどうか。
大した記録は残せないので、実質的には参加することに意義がある的になってしいますが、それでもやりたいのか、自分自身の気持ちを試す意味もありました。
出るからには、それなりの水準を出すことも最低限の義務だと思います。
次回は今回と同じではダメだと思います。

完走してみて、
やっぱり楽しいね。やりたいね。
がんばって練習します。
いろいろ教えていただき感謝です。
また、よろしくお願いします。
ということで、締めくくらせていただきます。

参加された皆様、お疲れ様でした。
私は今日は全身筋肉痛ですけど、お疲れのみなさまも、リフレッシュして、また元気でお会いしましょう。
ちなみに、このレポート書くのに2時間以上かかってしまいました。

全日本マスターズ 十種競技(2010/6/19~20) 報告” に対して3件のコメントがあります。

  1. ISA より:

    2日間、お疲れさまでした&ありがとうございました。
    とても楽しい2日間でした。
    特にあかまつさんとは初日のホテルもいっしょで晩飯もいっしょで、いろいろとありがとうございました。
    棒高跳、面白かったですね!
    みんなの練習見てて、完全な素人は自分とあかまつさんだけってのがハッキリわかりちょいビビリましたが、みなさん親切でよかったです。
    種目毎にみんなでお互いを応援しあうってのもマスターズ十種の醍醐味のように感じました。
    自分もまた挑戦します!よろしくお願い致します。

  2. スギ より:

    2日間お疲れ様でした。
    皆さんと楽しく競技をすることができました。

    私自身、あかまつさんのHPがきっかけで、
    競技を再開した1人です。
    あれから早3年経ちますが、
    継続の大切さを痛感いたします。
    続けていれば、いいこともあると思うので
    これからも宜しくお願いいたします。

  3. あかまつ より:

    >ISAさん、お疲れ様でした。
    次回は素人脱出を目指してお互いにがんばりましょう。
    私は再び投擲も練習に組み込めるように工夫したいと思います。

    >スギさん。お疲れ様でした。
    私もいつのまにか現役復帰して7年目になりました。健康で継続できることが一番だと思いますが、もっとパフォーマンスもアップできたらと思います。
    棒高跳びの情報をありがとうございました。

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